伏見区の寺院墓地にて、お墓のクリーニングをご依頼いただきました

こんにちは。京都市、亀岡市、宇治市、向日市、長岡京市、八幡市をはじめとした、京都南部にてご対応させていただいております、石材店かわむらの川村です。伏見区の寺院墓地にて、以前ご縁のあったお客様より、お墓のクリーニングをご依頼いただきました。

 

伏見区寺院墓地 クリーニング

 

先代の父の代にお花立を作らせていただいたお客様から、久しぶりにご連絡をいただきました。伏見区のお寺様墓地にお墓があり、早速確認にうかがいました。千本鳥居でおなじみの伏見稲荷にも近いお寺様です。

 

こちらがご相談のお墓です。お彼岸のお参りに来られていて、お墓の棹石に墨のような黒い汚れが垂れていることが気になったそうです。「どうしたらいいやろ?」とその場ですぐに当店までお電話をくださいました。確認に向かうと、確かに棹石の正面には黒い汚れが流れたような跡がありました。

 

黒い汚れは、水垢やカビなどの汚れです。棹石の他にも、下の台座や水鉢など、水の溜まりやすい場所に黒ずみがついています。こちらのお墓は正面文字も手彫りされたもので、昭和の前半に建てられた歴史のあるお墓で、今のお墓のような磨き仕上げではありません。表面がツルツルになる磨き仕上げと違って少し粗い仕上がりなので、汚れが付きやすい面があります。

 

巻き石は、印のようにさらに真っ黒になっていました。お墓の手前の花立が以前お作りしたもので、10年も経っていないくらいのものですが、こちらは現代の磨き仕上げで作成されているため、ほかに比べて汚れが目立ちません。お客様は、棹石正面の汚れがどうしても気になるとおっしゃって、巻き石はそれほど気にされていなかったものの、かなりの汚れが溜まっていましたので、この部分もある程度きれいにすることができるとお伝えすると、この機会に簡単にクリーニングすることになりました。

 

クリーニング作業完了です!

 

大まかに水洗いをしたあと、墓石専用の洗剤を使用して、ブラシを使って丁寧に手磨きで汚れを落としました。お客様が一番気になっておられた正面文字部分の黒い流れたような跡も、きれいに取れました。

 

汚れで真っ黒になっていた水鉢や台座部分です。石のもともとの色合いも見えるほどかなりきれいな状態になっていますが、長年の間に蓄積したこびりついた汚れは取りきれないものもありました。年月の経ったお墓なので、無理に汚れを落とそうとすると石を傷めてしまうため、石を傷めない範囲で可能な限り汚れを取りました。

 

巻き石部分です。真っ黒になっていた部分も、丁寧に汚れを落としてここまできれいにすることができました。

お墓のクリーニングでは、丁寧に作業を行えば取れる汚れもあれば、どうしても取りきれない汚れもあります。実際にお墓を見てどんな汚れがどうついているのかを確認すれば判断できるので、事前の確認の際には実際にお墓を見せていただくことが重要です。

 

当初お客様は、「棹石だけきれいになればいい」とおっしゃっていたのですが、そうすると棹石だけがきれいで周りが汚れている状態になり、見た目もあまりよくないので、可能な範囲で全体的にきれいにさせていただきたいとお話しすると、「それならどうぞやってください」と快くご了承いただきました。遠方にお住まいのお客様でしたので、作業を終えてお写真をお送りすると、「すばやく対応してくれてありがとう」とお喜びいただけました。

このたびは、当店にお声かけいただきありがとうございました。ずいぶん前のご縁にも関わらず、当店のことを覚えていてくださっていて、「お墓になにかあれば ここに!」と電話番号を変わらず入れてくださっていたことも、とてもうれしかったです^^ 遠方のお客様には何かと気になることもあるかと思いますので、何かお困りの際にはどうぞお気軽にお声かけくださいませ。