向日市寺戸町墓地にて、国内加工の愛媛県産大島石のお墓を建立
こんにちは。京都市、亀岡市、宇治市、向日市、長岡京市、八幡市をはじめとした、京都南部にてご対応させていただいております、石材店かわむらの川村です。向日市寺戸町墓地にて、国内加工の愛媛県産大島石のお墓を建立させていただきました。
向日市寺戸町墓地 新規建立 愛媛県産大島石
ホームページをご覧になったお客様から、墓地を購入したのでお墓を建てたいとご相談いただきました。ご遺骨はなく、ご生前のお墓です。現地でお客様とお会いして、お話をうかがうことになりました。
こちらが購入された墓地です。向日市の寺戸町墓地で、向日市立第6向陽小学校近くにある、地域の皆様が利用できる墓地です。当店からは車で15分ほどと近く、これまでにも何度もお仕事をさせていただいています。
ご一緒に周りのお墓を見て回り、大きさを見比べてみたり、「ここを採り入れたい」といったご希望をうかがったりして、それををもとに図面を作成してご提案しました。石の種類は、石の見本をご覧いただいてご説明すると「国内産の石を使いたい」とご希望になり、愛媛県産の大島石をお選びいただきました。
境界の石、巻き石を据えています。石と石の角の部分に、耐震ボンドを塗布しました。
ボンドで接着したら、さらにL字の耐震金具でしっかり固定します。時間が経ってもズレたり開いたりすることを防ぎます。
巻き石を据え終わったら角の部分にはコンクリートを塗りつけて、動かないように完全に固定します。これで巻き石が完成です。
納骨室を設置し、後ろの塔婆立てを設置しました。今回の墓地は、コンクリートの境界が既設されていました。この境界の上に巻き石を設置するのか、内側に設置するのか、墓地の管理者様に伺いご指示に従って内側に設置しています。また、既設のコンクリート部分はきれいに表面を整えました。
お墓の本体の設置に入ります。納骨所の上に、水平を見ながら下台を据え付けました。
下台と上台の間は、耐震ボンドを使って耐震施工で据え付けます。今回のお墓は、愛媛県で採れたものを国内で加工した、純国産の大島石のお墓です。
香炉を設置しました。前面は家紋を彫刻しています。こちらもボンドを使ってしっかり接着します。
花立も同様に、ボンドで接着します。京都型のお墓の花立は高さがあって倒れやすいため、お掃除の際などに当たって倒れてしまわないようにしておきます。開口部が納骨する入り口で、底には真砂土を敷いて仕上げています。京都では、納骨する際は1割くらいはお骨壺のまま納骨するお寺様もありますが、9割方はお骨壺から出して納骨袋に入れた状態で納骨します。
棹石の据え付けも終わり、コンクリートで固めて周りの防草工事を行います。土のままでは砂利の隙間から草が生えてしまうので、当店ではお客様がご希望にならない限りは必ず行っています。
防草施工が終わり、今回はご希望で蝋燭立も設置しました。左手前には霊標も据えました。
国内加工、愛媛県産大島石のお墓の完成です! 蝋燭立は、設置することでお墓が狭くならないか心配されていましたが、十分ゆとりもあってちょうど良いバランスです。
京都型のお墓です。お墓の仕様や配置などは、お客様と相談しながらご希望を採り入れた形です。一番手前の入り口部分は階段を付けていますが、「一段目はつまずかないように低くしたい」とご希望でしたので、入り口の周りの高さに近くなるように設計しました。塔婆立てはご希望でステンレス製ではなく、御影石製です。
棹石の左側面は建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しています。棹石の頭の丸い形や、上台の手前に水溜めがあるのは京都型のお墓の特徴です。
お会いしてのお引き渡しはできませんでしたが、お写真をお送りして完成のご連絡を差し上げると、早速見に行ってくださいました。「きれいにしていただいてありがとうございます」と気に入って下さったご様子でした。このたびは当店にお墓の建立をご用命いただきまして、ありがとうございました。何かお困りの際には、またお気軽にご連絡くださいませ。
今回伺った向日市の寺戸町墓地は、向日市の墓地の中でも広い墓地で、高台にあるので全体的に日当たりがよく明るいのが特徴です。駐車場も広くて便利ですし、歴史のある墓地だそうですがきれいに管理されていて、気持ちよくお参りができます。お隣の市とはいえ車で15分ほどと近いので、これまでにも何度もお仕事をさせていただきましたが、工事の方もスムーズで気持ちよく進めることができてありがたいです。お墓の建立や修理、彫刻や納骨など、当店でお手伝いできることがございましたら、お気軽にお声かけ頂ければ幸いです。